視覚障害の利用者も一緒に-「やすらぎ・ふれあい館」防火・避難訓練

 「やすらぎ・ふれあい館」は、地域の福祉活動等の拠点施設として多くの方にご利用いただいています。

 2月9日、東山消防署のご指導の下、区社協職員と館利用者の皆さん一緒に、消防法に基づく防火・避難訓練を行いました。

 訓練は、119番通報・初期消火・避難誘導を確実に行えるようにするものです。今回、視覚障害者支援ボランティア「スキップ」のボランティア会員と障害会員の方、そして、館内の清掃に来ていただいている「工房ソラ」(知的障害の方の施設)の利用者・職員も参加され、「スキップ」会員は、火災発見と職員への連絡、避難誘導に従っての避難という動きを担ってくださいました。

 避難後は、消火器を使っての訓練でした。

 視覚障害の方には、消防署員とスキップ会員の方が手を取って消火器に実際に触れてもらい、安全ピン・レバー・ホースの扱い方をていねいに説明され、放水も一緒にされました。視覚に障害のある方は、触ってできるならと積極的に消火器を扱っておられたようです。

 訓練後は、消防署員へのたくさんの質問がありました。

 スキップ会員から、消火器の種類や耐用年数、購入方法等の質問とともに、「耐用年数を過ぎた消火器の処分方法についてよく知られていない」等、関心の高さがうかがえました。同時に、視覚に障害があることによる火災時の不安や、火災にならないよう人一倍気を付けておられること等、口々に語っておられました。

 また「これまで消火器を扱ったことがなかったけれど、実際に教えてもらってよくわかり、とてもよかった」との感想が何人かからありました。

 やすらぎ・ふれあい館は、多くの地域の方の福祉活動・自治会活動等に使われています。ご利用の皆様が安全に使っていただくよう、引き続き配慮して参りたいと思います。(文:森 浩明)